第92回 TOKYO月イチ映画祭 3月9日(日)
グランプリは『まよなかの探しもの』 武田明香里 監督が受賞いたしました。
おめでとうございます!



■ 前回グランプリ作品上映 ■(無料)12:50~
『AIM』 22分/2021 監督 GAZEBO

【あらすじ】
母親が亡くなって以来、部屋に閉じこもりゲームに明け暮れる23歳の舞。
たった一人の家族である父親の史人は、娘との会話もなくただ部屋から聞こえてくるのは銃声ばかり。
娘の将来を案じているが自分ではどうすることもできず、インターネットに相談を投稿するのだった。
【紹介文】
わたしはゲームは学校でインベーダーゲームが禁止されて以来、頑なにそれを守り続けできたので、ゲームの事が分からず、ゲーミングPCってのは子どものおもちゃだと思い、編集用のものを選ぶ時もそういうスペックのものは避けていたのですが、どうやらとんでもない間違いだという事がこの映画を見てわかりました。そういう事で言うと私はこの物語の父と同じです。監督もこういうゲームの世界は疎いらしく、ダサいクリスマスセーターも着てたし、とても親近感が持てます。父と娘のジェネレーションギャップは常に映画で描かれて来ましたが、その最新版と言った趣です。 (岩崎)
【受賞・上映歴】
・ショートショートフィルムフェスティバル& アジア 2022(SSFF & ASIA)Branded Shorts of the Year(ナショナル部門)
・京都国際映画祭クリエイターズ・ファクトリー2021 グランプリ
・山形国際ムービーフェスティバル2021 グランプリ
・第7回あわら湯けむり映画祭 湯けむりグランプリ・審査員賞
・第2回SAITAMAなんとか映画祭 観客賞・俳優賞(小林桃香)
・第4回全州国際短編映画祭(韓国) 審査員特別賞
・第4回福爾摩沙國際電影獎 (台湾) 最優秀短編編集賞
・第6回 福井駅前短編映画祭2021 審査員特別賞
・4K・VR徳島映画祭2021 ケーブルキャスト賞
・第12回オイド映画祭 審査員特別賞・技術賞
・杉並ヒーロー映画祭2021 バッカス賞
・東京神田神保町映画祭2021 ハンブルグ日本映画祭賞
・福岡インディペンデント映画祭2022 優秀作品
・第37回サンタバーバラ国際映画祭(USA) オフィシャルセレクション
・神戸インディペンデント映画祭2021 入選
・日本芸術センター第12回映像グランプリ 入選
・おおぶ映画祭2022 オフィシャルセレクション
・夜空と交差する森の映画祭2021 オフィシャルセレクション
【監督プロフィール】
1978年・静岡県御殿場市生まれ・宮城大学卒
映画の制作進行・塗装・助監督・CMプロダクションマネージャー
を経て、現在は監督業をしています。
大瀧詠一と藤子不二雄、そして深夜アニメと深夜ラジオ
【キャスト】
藤崎卓也、小林桃香、髙橋雄祐、増田朋弥
【スタッフ】
監督・脚本・編集 GAZEBO
プロデューサー マツオヒロタダ
撮影 蔦井孝洋
照明 石田健司
録音・音響効果・整音 伊藤裕規
美術 水谷陽一
●予告編
■ Aプログラム ■(有料)13:45
『SMACK!』 4分 監督 小林でび


小林でび 監督
【あらすじ】
卓球の選手ミマは急に彼氏に別れを告げられる。その彼氏の身勝手さにミマの卓球魂が燃える!
【紹介文】
【受賞・上映歴】
オムニバス映画『おまめ映画菜 まめリンピック SIDE:C』
【監督プロフィール】
小林でび
インディーズ映画監督。コメディ映画を数多く脚本・監督、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、ロッテルダム映画祭など、国内外の映画祭で上映。
監督作DVDが3タイトル『ムーの男』『泥棒日記』『おばけのマリコローズ』発売&レンタル中。
最近は映画の演技史の研究家としてネット上で、映画の演技の進化の歴史を検証するブログ「でびノート☆彡」https://note.mu/devikobayashi を展開。
【キャスト】
浅沼りさ子 小林でび 前田莉瑚 鳥之海凪紗
【スタッフ】
撮影:かげやましゅう ヘアメイク:佐藤ゆか
『偽神』 36分/2020 監督 小川深彩


小川深彩 監督
【あらすじ】
神だけを信じ、幸せに暮らす正人とその家族の元に、ある日突然不気味な彫刻が現れる。
愛するも者の心臓を捧げるように迫られ、追い込まれていく正人。
暗い過去を必死に隠そうとする正人とそれを知りたいと願う妻。
ガラガラと崩れていく日常の中で、神の御心を必死に模索しつつ、正人は決断を迫られる。
【紹介文】
『偽神』は、演出的にも技術的にも、粗削りだったり未熟だったりの部分が、目につく作品でもある。
しかし「ホラーをやるぞ!」という、当時10代だった小川深彩監督の断固たる意志が伝わってきたことが、数々の映画祭の入選に繋がったものと思われる。
私が関わる「田辺・弁慶映画祭」がこの作品を選び、更には市井の映画通たちで審査員が構成される“キネマイスター賞”に輝いたのも、まさに彼女の“可能性”を買ったからに他ならない。
1人でも多くの観客に観て欲しいという“情熱”も人一倍である小川監督は、テアトル新宿、シネリーブル梅田(現・テアトル梅田)での上映でも、多くの観客を呼び込むことに成功している。
その後「もっと映画作りを学びたい」と、日大芸術学部に進んだ小川監督。彼女の今後に注目だが、まずはその原点とも言える本作『偽神』を、スクリーンで目撃していただきたい!
(松崎まこと)
【受賞・上映歴】
Tokyo Sci-Fi Movie Collection 2024 year-end special programにて上映、高円寺シアターバッカスにて上映、2024年12月
「小川深彩作品特集」高円寺シアターバッカスにて劇場公開、2023年10月1〜5日(5日間)
東京インディペンデント映画祭2022、トップ50
名古屋シアターカェにて上映、2022年11月
シアタードーナツ沖縄にて劇場公開(4日間)、2022年9月、10月
SF特撮映画セレクトにて上映、高円寺シアターバッカス、東京、2021年9月
田辺・弁慶映画祭セレクション2021においてテアトル新宿とシネリーブル・梅田で劇場公開
第14回田辺・弁慶映画祭 キネマイスター賞受賞、2020年11月
神戸インディペンデント映画祭2020入選、2020年11月
日本芸術センター第12回映像グランプリ入選、2020年
【監督プロフィール】
2001年アメリカ生まれ。6歳より数々のミュージカル、演劇、ダンス、歌、オペラの舞台に出演。2012年に東京、2015年に沖縄に移住。映画、テレビの出演機会が増えるにつれ、2016年よりクリエイターとしての活動を開始。17歳の時、沖縄テレビの「琉球トラウマナイトリアルストーリ−2019」の5作品の中の一つ『ホテル』でテレビドラマ監督デビュー。『偽神』は17歳の時に撮影した作品で2つ目の自主映画。田辺・弁慶映画祭2020でキネマイスター賞を受賞し、田辺・弁慶映画祭セレクション2021において、公開上映された。併映作品に『二階のあの子』と『はじめの夏』がある。現在は日本大学芸術学部映画学科監督コースに在籍し、演劇や映画への出演、および監督/演出を手がけている。現在2つの自主映画、『この島に嵐は眠る』と『塵つもる道に幽燈は灯る』を製作中。演劇活動としては、昨年演劇ユニット「The Ad Libitum Players」を旗揚げし、5月5日〜11日に阿佐ヶ谷シアターシャインで『オセロー』を公演予定。
【キャスト】
多和田真騎、北川彩子、神崎英敏、北本桐宇、山本舞子
【スタッフ】
撮影:砂川達則・森山朝勝・平一紘 / 録音:眞栄城守人 / カラーグレーディング:平良隆一 / 整音:臼井勝
●予告編
『スマホの中のエイリアン』 21分/2024 監督 川中玄貴

川中玄貴 監督
【あらすじ】
ある日、主人公アイのスマホに見慣れないアプリがインストールされている。
不思議に思うが、友人によるとそれは今流行りのAIアプリらしい。
しばらく使っていると、AIアプリは突然自分から話しかけてくるようになる。そして、挙句には自分は地球外生命体だと言い始めるのだった。
【紹介文】
【受賞・上映歴】
・第2回 東京インディペンデント映画祭 準グランプリ
・第1回 アートファインディング映画祭 グランプリ
・第11回 MKE映画祭 グランプリ & Director of Directors賞
・芦屋国際芸術映画祭 AIAFF特別賞
・第23回 小津安二郎記念・蓼科高原映画祭短編 一般審査員賞
・映文連2024アワード パーソナル・コミュニケーション部門優秀賞
・第30回 函館港イルミナシオン映画祭2024 審査員特別賞
・アイドル映画to個性派映画no映画祭 個性派部門 グランプリ 優秀出演者賞 優秀監督賞
・TikTok TOHO Film Festival 2024 ファイナリスト
・ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2024 ショートリスト
・かつての水面と森の映画祭2024 オフィシャルセレクション
・第19回 札幌国際短編映画祭 ジャパン・パノラマ部門 オフィシャルセレクション
【監督プロフィール】
武蔵野美術大学 映像学科卒。 大学在学中にミュージックビデオの制作に誘われ、 ハナレグミ、原田郁子、コーネリアスなどのMVを共同監督。
コーネリアスのMVが映像フェスティバル RESFEST 2005 にて 出品上映。 その後、デザイン制作会社に入社、広告映像の制作を担当。
フリーランスになり、CM、MV、VPなどの映像を制作。 DOTMOV Festival 2013にて自主制作CG作品「float」が入賞。
同作品はブラジル サンパウロにて開催の アートフェスティバルFILE SP 2014でも展示上映される。2019年映像作家100人に選出。
ライブステージ映像制作で参加した amazarashi武道館公演『朗読演奏実験空間“新言語秩序”』が 2019年 文化庁メディア芸術祭
エンターテインメント部門 優秀賞、 2019年「Spikes Asia」Digital Craft部門
GOLD受賞等の広告賞を受賞。他、Mr.Children、amazarashi、LiSA、ヒグチアイ、コーネリアスなどのMVやライブ演出映像を監督・制作。初監督の短編作品『スマホの中のエイリアン』は国内の映画祭でグランプリ3冠、準グランプリ1冠など計11冠を受賞。
【キャスト】
下川恵理子
【スタッフ】
助監督:GAZEBO/撮影:遠藤正典/録音:中瀬俊介/制作進行:西山育実/制作協力:栗林孝行/ドローン撮影:小島竜智/ドローン協力:マツオヒロタダ/音楽:堀本陸/整音:斉藤真央/音響効果:深井翠子
●予告編
■ Bプログラム ■(有料) 15:55
『サカナとコーヒー』 35分/2022 監督 サヤマサスケ


サヤマサスケ 監督

【あらすじ】
ルームメイトの不可解な自殺──原因の追及を始めたアキナは、シェアハウスのリビングに監視カメラが仕掛けられていることに気がつく。親友の死の真相を知る為、アキナはカメラの持ち主であるストーカーに接近を試みる。ストーカーが持つ“記録映像”が示す驚愕の真実とは!?
【紹介文】
【受賞・上映歴】
-熊谷駅前短編映画祭・観客賞
-沖縄NICE映画祭ノミネート
【監督プロフィール】
長野県出身。金沢美術工芸大学油絵科卒業後、テレビ制作会社で番組制作に携わる。
2020年、コロナ禍の在宅ワーク時に脚本を書き始め、自宅で撮ったリモート映画『ずれてるヤツら』を発表。同映画でポルト国際映画祭にノミネート。マドリード国際映画祭で最優秀短編脚本賞を受賞。
2023年、短編映画『サカナとコーヒー』で、熊谷駅前短編映画祭にて観客賞を受賞。
自主制作活動では、映像に“ギミック”を取り入れることを大事にしている。
【キャスト】
原田朱、愛田天馬、パク・スンヒョン、中山祐太、ノブ・イシイ、佐竹真依、田村かえ
【スタッフ】
監督・脚本:サヤマサスケ/ 撮影:小泉陽紀/ 照明:タン ウイ シン/ 録音:近藤麻央/
美術:東友規/ 制作:松岡祐一郎
●予告編
『脳フューチャー』 5分 監督 かげやましゅう


かげやましゅう 監督
【あらすじ】
ランバ星人に体を乗っ取られた向井を助けようと現れたのは、20年前に頭の中に埋め込まれたAIのケリーだった。
【紹介文】
【受賞・上映歴】
2020年 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて配信上映
2025年 神戸三宮シアター・エートーにて上映(おまめ映画菜)
【監督プロフィール】
かげやましゅう(蔭山周)
1971年東京生まれ。1998年庵野秀明総監督『GAMERA1999』の撮影を担当。2002年『ナッツ』がゆうばり国際ファンタスティック映画祭のオフシアター部門で審査員特別賞を受賞。トロント国際映画祭に正式招待される。2003年『モロヘイヤWAR』で劇場デビュー。2008年「ポーラーサークル」を結成しプロデューサー活動開始。現在長編映画制作&公開準備中。
【キャスト】
出演:龍健太
声の出演:三ツ星レストランの残飯
【スタッフ】
監督・撮影・編集:かげやましゅう / 脚本:前田弘二 / 撮影協力:板敷卓
『まよなかの探しもの』 15分/2024 監督 武田明香里


武田明香里 監督
【あらすじ】
毎日を退屈に感じている少女。ある日、街の大きな時計が止まってしまう。真っ暗で静かな街で、少女の「探しもの」が始まる。飛び出す絵本のストップモーションアニメーションで描く、とある夜の物語。
【紹介文】
「飛び出す絵本のストップモーションアニメーション」と書かれていて、どういう意味だろう?と思いつつ作品を観てびっくり。みなさま是非びっくりして下さい。本作はまるで飛び出す絵本の中に入り込んだような錯覚を覚えるような楽しさがある。子供の頃プラモデルや模型を作るとその中に入り込む空想をしつつ遊んだものだが、その感覚を思い出させられた。「飛び出す絵本」という設定があることで本作の童話的なお話の中に入り込みやすくなっている。自分の子供の頃の心がよみがえったような気もした。これはなかなかの発見である。素晴らしい作品ですので是非観てください!
【受賞・上映歴】
○2024年 第17回 TOHOシネマズ学生映画祭 ショートアニメーション部門 準グランプリ、ROBOT賞
○2024年 横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル2024 アニメーション部門最優秀賞
○2024年沖縄NICE映画祭3 上映○2024 第3回彩の国市民映画祭2025 ノミネート
○2024 第23回インディーズアニメフェスタ ノミネート
【監督プロフィール】
2002年1月2日生まれ。宮城県出身。東北芸術工科大学デザイン工学部映像学科卒。主に、飛び出す絵本のストップモーションアニメーションを制作している。
【キャスト】
武田明香里、高橋あおい、桜野恵里、佐伯楓
【スタッフ】
脚本・美術制作・撮影・編集・監督/武田明香里
■ 閉会式 ■ 17:50