第84回TOKYO月イチ映画祭 2024年7月14日(日)
■12:50~ 前回『TOKYO月イチ映画祭』グランプリ作品特別上映(無料)
作品 『鳥も死にきれないよ』 10分 監督 山村もみ夫。
【受賞・上映歴】
第3回 唐津演屋祭 銅賞受賞/ 第8回 立川名画座通り映画祭 審査員特別賞受賞/ 福井駅前短編映画祭 2023 優秀賞/
那須ショートフィルムフェステイバル 2022ノミネート/ 神戸インディペンデント映画祭 2023ノミネート/ 第1回熊谷駅前短編映画祭 優秀賞
第1回熊谷駅前短編映画祭 俳優賞(橋龍さん)/ つくばショートムービーコンペティション2024ノミネート
【あらすじ】
日下美紀が働く喫茶店は、青梅駅前のビルに入っている。ある日、美紀が屋上で煙草を吸っていると、同僚である小林が看板に描かれた鳥と会話をしている…。
青梅駅前地区市街地再開発前夜。
【解説】
TOKYO月イチ常連の山村もみ夫。監督作品!何か想像してたのと違った。いや、ななめ上を行ってた!映画的!監督名が監督名だし、出会ったときはまだ撮ってなくて別名でコメディアンだったし、画面がシットコムっぽい作りだし、演者としての延長線的にとらえてたけど、すごく映画的!アイテムや街の風景の使い方とか、構図とか、何よりも題名が凄くいい。そりゃあ鳥も死にきれないよ。(岩崎)
【監督プロフィール】
大学卒業から現在まで、フリーターとして第一線で活躍(スーパーのレジ打ち、居酒屋のホール、深夜のコンビニ等)2014年、30歳を過ぎて無職だということに焦り、現実逃避を兼ねて映像制作活動を開始。その後、数多くの映画祭で数多くの賞を受賞、したいと思っている。
【CAST】
緑川静香、橋龍さん、高村竜馬、萩原正道、山下ケイジ
【STAFF】
脚本・監督:山村もみ夫。 プロデューサー:橋龍さん、 撮影:池浦新悟 / 伴徹、 カラリスト:大田徹也、 録音:たわし、 音楽:喜安伸彦
■ Aプログラム■(有料)13:40~
作品 『あなたみたいに、なりたくない。』 30分/2020年 監督 川崎僚
第84回TOKYO月イチ映画祭グランプリ受賞
【あらすじ】
鈴木恵(28)。地味なOL、彼氏ナシ。職場の小山先輩(42)のように、「婚期を逃した孤独な女性」にはなりたくないと、結婚相談所に入会した。しかし相手が見つけられないまま恵は婚活に疲れていく。そんなある日、恵は偶然にも小山先輩の意外な一面を知って・・・
【推薦文】
地味な会社の地味なOL達。その中にでも特に地味なオバサンOL「婚期を逃した孤独な女性」の小山先輩(42)が登場するのだが、私は出来るだけ事前の情報は見ないで映画を見るので誰だか分からなかった。なんと、小島聖だ!1990年代の若い頃のイメージしか無かったので驚いた!
小島聖が演じる小山先輩の、趣味も無く、男も無く、地味な会社の仕事をするだけが生きがい(だと思われている)のようなオバサンOLから、「意外な一面」を見せて印象がガラリと変わる所がすごく良くて、やっぱり小島聖って若い頃も魅力的だったけど、少し年を取った今でも凄く魅力的で、小山先輩という役の説得力は小島聖だから出せたんじゃないかと思った。
あと、地味な会社の地味なOLという設定って、そのままだとあまり映画にならないので映画として描かれないことが多い気がするが、地味なOLの心情がまた新鮮に感じられた。
【監督プロフィール】
1986年大分県生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。シナリオライターとして映画・ドラマの企画開発に携わる傍ら、ニューシネマワークショップにて映画製作を学ぶ。その後「笑女クラブ」「彼女のひまわり」等の短編映画を製作し、数々の国内映画祭に参加。2018年に初長編映画「wasted eggs」を監督し、タリン・ブラックナイツ映画祭に正式招待、イタリアのレッジョ・エミリア アジア映画祭でも上映された。
【キャスト】
阿部純子、小島聖、鳥谷宏之、吉倉あおい、藤田真澄
【スタッフ】
監督・脚本:川崎僚 /製作総指揮:松谷孝征(VIPO理事長)/製作:特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)/プロデューサー:宇田川寧
田口雄介 / ラインプロデューサー:濱松洋一/ 音楽:岡出莉菜 / 撮影:西村博光 / 照明:金子康博 / 美術:栁澤玲 / 録音:川俣武史/ 整音:田中博信 /
編集:細野優理子 / 音響効果:松浦大樹 / ヘアメイク:オオクボミエコ/ 衣裳:加藤みゆき / 助監督:島田伊智郎 / 作家推薦団体:シナリオ・センター
制作プロダクション:ダブ / ©2020 VIPO
作品 『ねこの名はたつみ』 29分/2024年 監督 小山亮太
【あらすじ】
とある一家で飼われている猫のたつみ。 朝主人公のなぎさ(辻凪子)が目を覚ますとたつみがおじさんの姿に。
一家は何故かおじさんを猫として受け入れ一緒に住むことになるが…。
【推薦文】
「國の狗」「平らな和」を月イチ映画祭で上映していて3回目の登場の小山亮太監督。やはり今回も心配になるくらい独特のシュールで不思議な世界観が素晴らしい。今時の自主映画は似たようなストーリー、雰囲気の作品が多い気がするが、映画は監督独自の個人的な世界を見せなければいけないのだ。今回のヒロインは何と、
辻凪子。小山ワールドでの辻凪子は、いつもと違う気がするが、また新たな魅力を見せている。とにかくこの小山ワールドを楽しんで欲しい。(野火)
【上映歴】
神セレ(神戸インディペンデント映画祭セレクション)
【監督プロフィール】
1984年生まれ。東京都荒川区出身。2010年から様々な映画ドラマの現場で助監督、監督を務める
2019年「國の狗」「平らな和」で国内映画祭入選、受賞。ドラマ「アキラくん(全4話)」で初の企画/脚本/監督を務める
【キャスト】
なぎ沙:辻 凪子/ たつみ:筧 十蔵/ ひろみ:園田 シンジ/ りつこ:藤原 未砂希/ よしみ:山﨑 芳美
【スタッフ】
撮影 小松 嶺介/ 照明 梶 真樹人/ 録音/整音 田中 秀樹/ 助監督 湯淺 士、小野 若菜/
ヘアメイク 郡司 梨瑚 / ガンエフェクト 浅生マサヒロ / 音楽 西村 大介:DUNK
作品 『トモヒコ・イワサキの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいミシシッピのすべてについて教えましょう』18分/2022年 監督 岩崎友彦
【あらすじ】
ミツコは悪友たちとのガールズトークの中で衝撃の事実を知る。それを知らないなんてお前と彼氏はどうなってるんだ!
と悪友たちは次々と無責任なアドバイスをするが、、、
【解説】
水井さんが撮影の合間に男子スタッフを困らせるような質問をして、私が「相手にしてほしいことを自分がすればいいんじゃない?」と答えたらホーと感心するような様子でした。それをベースにわたしが書き上げたらあの時の会話じゃんか!と言われました。水井さんにはもっと幸せになって欲しいと思ってキュートな魅力が出るように撮りました。(岩崎)
【上映歴】
南房総さざなみ映画祭2022にてシークレット上映。U-nextにて2022年より配信中。
【キャスト】
水井真希, 岩崎友彦, 若林美保, 豊岡んみ, 西入美咲, 相川優
【スタッフ】
撮影 かげやましゅう/ 録音 吉田康弘
■ Aプログラム終了 15:38
■ Bプログラム開始 16:00
作品 『不味い天ざる』 50分 監督 顔ジャワ
【受賞・上映歴】
2022年 11月シアターセブン(大阪)にて劇場版を上映。2023年 1月よるのひるね(東京)にて完全版を上映。11月フレンド(広島)にて再編集版を上映。
2024年 3月トリウッド(東京)にて再編集版を上映。4月シアターセブン(大阪)にて再々編集版を上映。
【あらすじ】
実家の敷地内に設置された電柱の交換のため帰省した男の悲喜劇。
【解説】
知る人ぞ知る顔ジャワさんの渾身の作品!実話ベースでこの画でこの語り口ってトリップ感あります。題名からしてキャッチ―だよねー。天ざる不味かったら終わってるわ。そういえば私も先日、宅内の電柱の使用料払いますって東電から手紙が来て、すわ月5000円!と思ったら2年間で5000円でした。(岩崎)
【監督プロフィール】
愛媛県出身、神戸市在住。「おまめ映画菜」にて変なアニメを毎年制作。
【CAST】
奈良崎コロスケ、千絵ノムラ、山田参助、桃塚健誠
【STAFF】
音楽:桃塚健誠、武村篤彦、せきたさらい/ 主題歌:ソフトレスラーズ/ 動画制作:新顔動画部
作品 『そして たるんだ腹』 2021年/ 8分43秒 監督 田中聡
【受賞・上映歴】
・神戸インディペンデント映画祭2021 入選/ ・kisssh-kissssssh映画祭2021特別オンライン上映/・第12回オイド映画祭 入選
【あらすじ】
恩師の葬式で久しぶりに故郷に帰った男は、高校時代に付き合っていた女に出会う。女は高校時代と変わらず美しいまま。
おじさんとおばさんになった男と女は、昔話に盛り上がる。そして夜になり男と女は、、、。
【解説】
すごい衝撃です。存じ上げている女優さんの渾身の体当たり演技。いやー、役者さんってすごいですね。監督はこの役をどのようにオファーし、この方はどうして受けたのか。誰かが演じなければこの作品は成り立たないとい使命感にかられたのか。「バタ足金魚」を観た時に浮かんだ疑問がまた湧きました。
【監督プロフィール】
CMディレクター。CMを中心にPVや短編など多数監督。CMでは国内外多数の広告賞を受賞。短編『うまれる』は国内外映画祭14冠。
【CAST】
松澤仁晶 / さとうかよこ / 鈴木奈津子
【STAFF】
脚本・監督:田中聡/ 撮影:松石洪介/ 録音:村上祐司/ 編集:酒井よう
作品 『wind chime』 18分/2017年 監督 緑茶麻悠
【あらすじ】
アパートに住む姉妹。ある昼下がり、女優を目指す洋子が姉の道子に台本の読み合わせを手伝ってもらう。次第に練習がエスカレートし、洋子が即興芝居を提案したことから、2人はどこまでが芝居か分からなくなってしまう。
【解説】
一回りほど歳の離れた姉妹の、まさに虚々実々のやり取りを、感情の満ち引きのように、揺れるカメラで押さえた短編作品。日常の中でひとは誰しも「演じている」という視点がリアルに描けるのは、俳優監督ならではかも知れない。
緑茶麻悠監督の近作は、ドキュメンタリーとフィクションが入り混じった構成の長篇『ロマンチック金銭感覚』(佐伯龍蔵監督と共作)。「田辺・弁慶映画祭セレクション2024」で来月=8月23日(金)〜27(火)まで、テアトル新宿でレイトショー公開となる。(松崎まこと)
【上映歴】
2018年
京都国際映画祭クリエイターズファクトリー/ New York Japan CineFest 2018/ Baltimore Japan Art Festival (BJAF)
福岡インディペンデント映画祭/ メージフォーラム・フェスティバル/
2017年
新人監督映画祭/ 神保町映画祭/ ドロップシネマフェスティバル/ あいち国際女性映画祭/ 仙台短編映画祭
【賞歴】
2017年 新人監督映画祭短編作品部門 「グランプリ」/2018年 京都国際映画祭クリエイターズファクトリー「観客賞」
【監督プロフィール】
京都市で生まれる。京都市立芸術大学油画専攻卒業。在学中にはミュージカルと出会い出演を続け、上京。映画「関ヶ原」、 NHK連続TV小説「ひよっこ」などにも出演。俳優として数々の舞台や映像作品に出演する経験から仲間で作り上げていくことに魅力を感じ、舞台演出や短編映画の脚本、監督をするようになる。現在は京都を拠点に、日々の暮らしの中で見えてきたものや感じたことをテーマに絵画、音楽制作など自由気ままに活動している。
【キャスト】
菅井知美 緑茶麻悠
【スタッフ】
監督・脚本:緑茶麻悠 / 撮影:佐伯龍蔵
■ Bプログラム終了 17:57
■ 閉会式 18:15~